蕨戸田衛生センターごみ焼却処理施設等の長寿命化

生活と環境]2016年2月17日(水)

先週金曜日に蕨戸田衛生センター組合議会の全員協議会が開かれ、「ごみ焼却処理施設等の整備」についての報告がありました。

 
衛生センターのごみ焼却処理施設とし尿処理施設は、稼働を開始してから25年程度経過し、老朽化が顕著な状況となっています。

 

そこで衛生センター組合では、上記施設の更新・長寿命化等について3年間をかけた検討が行われ、


【方針①】敷地内に施設を新設(約200億円)


【方針②】施設の中身まるごとを1炉ずつ更新(約200億円)


【方針③】施設の設備を更新・改造(約40億円)


のうち、【方針③】が決定されました。


以前は【方針②】を想定していたとのことですが、平成22年度から国が循環型社会を目指すようになり、補助金交付の対象が「施設新設」から「施設改造」へ変更されたことが、今回【方針③】に決定した大きな要因となったようです。


全員協議会では、衛生センター組合によるこの決定に対しては概ね同意が見られたものの、決定のプロセスや根拠については両市の議員から多くの質疑がありました。


私も、整備コストが安価に済む【方針③】がベターな判断だと考えます。
ただし、今回長寿命化を図ったとしても、いずれ施設全体を新設せざるを得ない時期はやってきます。(なお、ごみ焼却処理施設については今回が2度目の長寿命化工事となります。)その際の整備費用200億円は、蕨市と戸田市とで負担しなくてはなりません。
昨年オープンしたこどもの国やあいパルの整備費用(=それぞれ約20億円)と比較すれば、この額の大きさが分かると思います。


プール棟のみの建て替えを提言している戸田市スポーツセンターも、およそ30年後には全体再整備が必要になります。
その間に、その他の公共施設の更新時期もやってきます。
比較的余裕があると言われる戸田市の財政ですが、決して楽観視はしていられないことを再認識します。

 

 

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