「アクティブラーナー」かつ「アクティブプレゼンター」に

教育]2016年2月16日(火)

本日は、戸田市の小中学校の教員による研究発表会を見学させていただきました。

 

このような場を外部の者にもオープンにしてくださることにまず感謝です。

 

以下、発表会のプログラムに沿ってご報告します。

 

(1)海外派遣プログラム参加者報告(※所用があり残念ながら不参加)

 

今年度にフィンランドへ戸田市の教員1名が派遣されたとのことで、その報告がありました。
研修テーマは「PISA型学力の育成」です。
「個」を尊重する教育を行うフィンランドは、日本と並ぶ教育先進国です。そのような国へ教員を派遣する戸田市教育委員会の姿勢を素晴らしいと思う一方で、派遣された教員の方がとても羨ましいと感じました。(私もいつかフィンランドの教育を視察してみたいです。)

 

(2)「Q1グランプリ2015」優勝者による模擬授業【上掲画像】

 

学習塾である湘南ゼミナールの講師大会「Q1グランプリ2015」の優勝者による模擬授業が行われました。
戸田市の教員の方々にとって、塾講師の授業を体験することは良い刺激になったのではないかと思います。
ただ、せっかくの貴重な機会が“聴いて終わり”とならないかが心配でした。「なぜ評価される塾講師なのか」を、教員各自もしくは教員間で振り返る作業が必要と感じました。

 

(3)教員による研究発表

 

2016-02-16 14.57.29

 

東大CoREF等と研究を進めてきた「協調学習(ジグソー法)」を、戸田市がより思考型に改良した「T(戸田)ジグソー」の研究発表が行われました。
文科省が推進している「アクティブラーニング」の最先端が、まさに戸田市の教育現場で実践されていることに感銘を受けました。
私が3年前に議員になって初の一般質問でジグソー法を取り上げたときに、“グループ学習のひとつ”程度に捉えられていたのとは隔世の感があります。
戸ヶ崎教育長がご挨拶のなかで「アクティブラーニングを実践する教員自身がアクティブラーナーにならなくてはならない。」とおっしゃっていたましたが、しっかりとそれが体現されていると感じました。
ただ、教員の方々の発表を聴いていて、一つ大きな課題と感じたのは、ほとんどの教員の方が、参加者のほうではなく下を見て原稿を棒読みしていたことです。(画像の方は違います。)
厳しいことを言うようですが、これからの教員の方々には、「アクティブラーナー」のみならず「アクティブプレゼンター」にもなっていただきたいと思います。
そうでない教員の方が子供達にプレゼン力を育ませることはもちろんできませんが、これからの時代は、プレゼン力が「学力」の重要な要素の一つになってきます。
教員のみなさんの今後に期待したいと思います。

 

 

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