ママチャリ乗りが「自転車議員」になるまで ~『パーキングプレス』掲載~

交通と自転車]2016年5月15日(日)

先日、こちらでご報告した『パーキングプレス』への掲載に関しまして、出版社の許可を頂き、記事を公開させていただきます。

 

実を言うと、執筆の依頼を頂いたのは3月14日で、締切は4月15日だったのですが、私が執筆にとりかかったのは締切日の夜10時頃でした。
普段から文章を書く機会は多いので「2,3時間でちゃちゃっと書けるだろう」という過信があったのと、「原稿の締切には遅れるもの」という(なぜか今回だけ)妙な作家風を吹かしてしまったのが原因でした。
実際は、原稿の完成まで丸1日半かかってしまい、編集の方にはご迷惑をお掛けしてしまいました。

 

ただ、完成した原稿をご覧になって「新連載の第1回に相応しい内容」との評価を頂けたので、安心しました(笑)

 

今回掲載の機会を頂けたことは、私のこれまでの自転車政策に関する取り組みの「まとめ」を作成する良い機会になりました。

 

一般誌に「政治家そのもの」が掲載されることはよくありますが、このような専門誌に「活動そのもの」が掲載されることはそれほど多くありません。
3年前の選挙当選当時はただママチャリに乗っていただけの私が、その後どのような経緯で自転車政策に取り組む議員となったかについて、今回の寄稿文にまとめています。
よろしければご覧ください。

 

 

パーキングプレス公式サイト

 

ママチャリ乗りが「自転車議員」になるまで【※PDFダウンロード可】

 

 

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巨大フードフェス「まんパク2016」を“視察”しました

まちづくり, 産業振興]2016年5月14日(土)

金曜日の夕方~夜にかけて、予備校講師時代の先輩からのお誘いで、立川市の国立昭和記念公園で開催されている巨大フードフェス「まんパク2016」を視察してきました。(※もちろん私費です。念のため。)

 

まんパクとは、「満腹博覧会」の略称で、東京での開催は6年目を迎え、昨年は19日間の開催で約40万人が参加しました。

 

会場では、全国の物産展・イベントでの人気店や、音楽フェスのフードエリアで名物化している「フェス飯」など、50を超える店舗が出店し、その他に、キッズエリアやパフォーマンスステージ、まぐろ解体ショーや縁日コーナーなども用意されていました。

 

私が視察したのは金曜日でしたが、客層はファミリー層がメインで、夜になると仕事帰りの会社員が増えました。

 

 

何故まんパクを“視察”したかと言うと、昭和記念公園と同じような広い芝生スペースを有する、戸田市の彩湖道満グリーンパークで、このような大きな「イベント」が開催される可能性を探りたかったためです。

 

今回視察してみて感じたのは、まんパクが「現代のお祭り」であるということです。

 

これまで、日本のお祭りにはいわゆる「テキ屋」が出店していましたが、ここ最近は、暴力団排除条例の影響などもあってテキ屋の出店が減り、代わりに「地元商店」が出店するという流れがあると感じています。
これはこれで地域経済振興にとって望ましいことではあるのですが、一方で、地元商店の出店ばかりだと“地味”だというのも事実です。

 

それらの流れとは別に、いまや、音楽フェスや大きなお祭りなどの数日間開催される各地のイベントを巡業し、新鮮な魚介や世界の肉料理、ご当地ラーメンやおしゃれなスイーツなど、ある程度クオリティの高いフードを提供する飲食店がいくつも存在しているようで、まさにこれは「現代のテキ屋」と言えます。

 

今回のまんパクは、それら現代のテキ屋を一堂に集めたお祭りというわけです。

 

まんパクを企画・主催しているのは民間企業(文化放送、ロッキングオンジャパン)であり、立川市は後援に過ぎません。
例えば、まんパクを戸田市の彩湖道満グリーンパークで開催するとなれば、そこに人が集まるかどうかが特に重要になってくると思われ、そうなると、駅から遠く交通の便が良いとは言えない彩湖道満グリーンパークには、主催者にとっての魅力が少ないかもしれません。

 

まんパクの開催は難しいとしても、彩湖道満グリーンパークのあの広大な芝生スペースで、何かしらのイベントが開催されれば、私はいち戸田市民としてワクワクしますし、戸田市のブランド力向上にも繋がるのではないかと思います。
そんな視点を、これから持っていこうと思います。

 

あ、最後に、「本マグロ三食丼(2000円)」がめっちゃウマかったです。

 

「まんパク2016」公式サイト

 

 

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あらゆる政策の中に自転車の視点を ~自転車活用推進法案と議員連盟~

交通と自転車]2016年5月12日(木)

議員がある目的のもとに政党や会派を超えて結成するものを「議員連盟」と言いますが、国会議員の議員連盟には「自転車活用推進議員連盟」(会長:谷垣禎一 自民党幹事長)があり、自転車で国会まで通勤されている議員等が所属されています。
本日は、衆議院第2議員会館で開かれた自転車活用推進議員連盟2016年度総会の、会場設営や受付のお手伝いと傍聴を行いました。

 

主な議題は、今国会中の成立を目指す「自転車活用推進法案」です。
自転車活用推進法案とは、低炭素社会や災害時利用、健康増進などのために自転車をより活用すべく、国や地方公共団体、公共交通事業者などの責務を定めたものです。


議員連盟所属の国会議員に続いて、法案に関係する11の府省庁局の官僚の挨拶があり、その後、傍聴者も交えた質疑応答がありました。


なんと、東京の高校3年生からの質問もあり(※掲載画像)、その内容は「学校で現在行われている自転車安全教育には果たして効果があるのか?」という辛辣ながらも本質を突くもので、答弁した文科省官僚もたじたじでした。


もう一つ印象的だったのは、新国立競技場を所管する渋谷区議会の議員からの指摘で、「新国立競技場の駐輪場の予定収容台数は90台しかない」というものです。


さらに続けて、

 

「旧国立競技場は、観客の収容人数が約5万人、駐輪場の収容台数が60台、新国立競技場は、観客の収容人数が約8万人で、それに応じて駐輪場の収容台数は90台を予定している、との説明を渋谷区議会で受けたが、それは、東京オリンピックに向けて自転車レーン等の整備を進めている東京都の方向性とは相容れない。1,000台程の収容台数にすべきでは。」

 

との意見があり、議員連盟の国会議員はしっかりその指摘を受け止めていました。

 

自転車が走りやすい道路空間を整備するだけでなく、このように自転車を停めやすい施設整備を行うことも、まさに“自転車活用推進”に向けた重要な方策です。

 

「自転車活用推進法案」の成立によって、これからあらゆる政策や事業の中に“自転車”という視点が含まれるようになります。
それを戸田市につないでいく役割を私は果たしていこうと思います。

 

 

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「地域に親しまれる公園」に向けて ~市民生活常任委員会 行政視察~

子育て, まちづくり]2016年5月11日(水)

今週の月曜日から火曜日にかけて、市民生活常任委員会の行政視察を行いました。

 

今年度の委員会年間活動テーマである「地域に親しまれる公園について」に即した視察内容として、北海道恵庭市では公園の管理運営について、そして北海道札幌市では地域住民を交えた公園リニューアルについて伺いました。

 

細部に至る質問にも的確にお答えいただき、非常に得るものの多い視察となりました。

 

以下、それぞれの市が行う公園事業について簡単にまとめます。

 

①北海道恵庭市

 

・市内業者等で構成される組合が、市内約150か所の公園を指定管理者として一括管理。
・それまでは「トイレ清掃や樹木剪定などの業務委託+町会による除草などの美化活動(補助金あり)」(←戸田市はこちら)だったが、町会の高齢化や行政改革の推進を背景とし、指定管理者による一括管理に変更。
・以前と比べ、一括発注によるコスト削減、細かな維持管理による住民サービス向上が可能となった。
・ただし、希望する町会には、補助金を出して美化活動を行ってもらっている。これは、市にとってはコスト削減、町会にとっては資金源確保というメリット。
・その他、公園の利用者アンケート、地域ワークショップによる公園リニューアルも実施。

 

②北海道札幌市

 

・公園のリニューアル内容を、地域住民とのワークショップで決める。(←戸田市は行政主導によるリニューアル)
・ワークショップ開催に際しては、事前に近隣の幼稚園児・保育園児や小学生に対して、公園への希望アンケートを実施。
・ワークショップ委員の募集は、公園に隣接する町会への回覧に加えて、公園内に委員募集の看板を設置。また、回覧や看板で、ワークショップのニュースレターを随時報告。
・リニューアル後は、すべての公園で満足度が向上。
・また、幼児向けの「キッズ公園」(掲載画像)を地区に一つずつリニューアル整備することとし、その際は、子育てサロンへの出張ヒアリング調査や、子育てイベント中の児童館におけるワークショップ開催を行う。
・公園リニューアルではなく遊具交換で済ます場合は、新しい遊具のいくつかの案について、隣接する町会に諮るだけでなく、公園内にご意見箱を設置する。
・ワークショップを開催する設計コンサルによって、リニューアルの質が左右される。土木系よりも造園系のコンサルの方が優良である傾向。ただし、一般競争入札なので、より安い業者が選ばれる。

 

今後、ここで得たものを委員会で協議し、さらなる調査を行います。
そして年内には、戸田市の公園が「地域に親しまれる公園」により近づくものとなるような提言書をまとめていきたいと思います。

 

 

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クルマを運転するとはこういうこと ~自転車接触でおんぶの赤ちゃん死亡~

交通と自転車]2016年5月8日(日)

GW中に悲しい事故が起きました。

 

みなさんもご存じかと思いますが、信号待ちするクルマの間をすり抜けて車道を横断しようとした自転車が、対向車線を走るクルマと接触して転倒し、自転車に乗っていた母親は軽傷、母親がおんぶしていた生後7か月の赤ちゃんは頭を強く打って死亡した事故です。
クルマの運転手は、過失運転傷害の疑いで逮捕されました

この事故に対する世論は、

 

「自転車に乗った母親が悪い。逮捕されたクルマの運転手がかわいそう。」

 

というものだと思います。

 

たしかに、母親の行為は子供の安全を第一に考えたものではないことは明らかであり、母親には大きな過失があります。
ただ、今回の事故で一番悲しんでいる(方のうちのひとり)もこの母親です。

 

私たちは、この事故から何を学ぶか。

 

まずは、「子供にはヘルメットを必ず着用させること」です。
自転車に乗せられた子供にとって、自転車からの転倒による危険性は、大人にとっての危険性よりも数段大きいです
自転車から「すいか」を落としたらどうなるかをイメージしてください。
もし子供にヘルメットを着けられないようでしたら、自転車に乗せるのはやめてください。

 

もう一つは、「クルマを運転するとはこういうこと」だということです。
日本では本来、クルマを運転することは禁じられています。それを許可された人だけが特別にクルマを運転しています。
その「免許」を持った方には、すべての事態を予測して運転しなくてはいけない義務があり、相手を傷つけることには当然責任が伴います。クルマを運転していなければ、そもそも事故は起きないからです。

 

クルマの運転手の多くがそうであるように、今回の運転手が「安全な運転」に全神経を集中させていたとは考えにくいです。
クルマの中には、オーディオやあまつさえTVも備え付けられている時代です。
全神経を「安全な運転」に集中させていれば、今回の事故は防げた可能性があり、だからこそ今回の事故を起こした運転手は逮捕されたわけです。

 

翻って、私にとってはそのような運転をし続けることは“しんどい”です。
運転はできる限りプロに任せて、公共交通や自転車・徒歩で移動する方が“気楽”です。

 

クルマを運転される方には、今回の事故を、「運転手は運が悪かった」と片づけてしまうのではなく、今後よりいっそう「覚悟を持った運転」を行うための契機にしていただけることを願います。

 

自転車の女性が車と接触し転倒 おんぶの赤ちゃん死亡(NHK NEWS WEB)

 

クルマに依存しないまちづくり(真木大輔公式ブログ)

 

 

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