ノーベル物理学者の梶田隆章氏をお招きしました

教育]2018年9月30日(日)

本日、私が常任幹事を務めている「埼玉銀杏会(東大同窓会)」の総会において、2015年にノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章氏をお招きしご講演をいただきました。

 

なお、梶田氏は、東大大学院に進学される前は、川越高校と埼玉大学を卒業されており、埼玉県にゆかりの深い方です。

 

講演会には、研究者を志す県内の高校生も招待しました。

 

 

ノーベル賞を受賞された研究の内容だけでなく、梶田氏が研究者となるまでの生い立ちについてもお話をいただき、またそのなかで、梶田氏の温厚なお人柄を伺うこともでき、とても実りのある講演会でした。

 

ご講演の最後に強く訴えられていたのは、「科学技術立国であるべき日本の今後への危惧」でした。
博士課程に進学する(20代の)日本人学生はこの10年間で半減し、また、若手研究者の安定したポストも激減しているという現状を示し、それを改善するためにも、東大卒業生の方には協力をお願いしたいというものでした。

 

私も、現在は教育業界の端っこで理系教育に携わっていますが、「優秀な科学者を育てたい」という気持ちはまったく同じですので、梶田氏の訴えに共感するとともに、どうにかしていかなきゃという思いを強くしました。もはや文科省はあてにならないと思っていますので、なおさらです。

 

ご講演後には、高校生から「研究者になるために必要なものは何ですか?」という質問がありました。
梶田氏のお答えは、「自然に対する興味を持ち続けること」というものでした。
おっしゃる通りだと思います。

 

 

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「サマースクール」のボランティアに参加しました

教育, 子育て]2017年9月1日(金)

ご無沙汰しておりました。

 

この夏は、仕事や育児、町会行事(大変ありがたいことに落選した私を理事にしていただきました)のほかに、市内で実施された小学生向け「サマースクール」のボランティアに参加しました。

 

この「サマースクール」は、市内にお住まいの方が、夏休み期間中に友達の家でゲームをするしかない子供達の現状を憂い、学んで遊べる居場所を提供しようと、昨年からボランティアで始められたものです。

 

お盆期間を除く10日間の朝8時30分から12時30分まで、参加した小学1年生から6年生の子供達は、大人に見守られながらの勉強や、工作・実験などの学習、集団遊びや自由遊びなどをすることができます。
学童に入っていない(or入れない)子供達だけでなく、その保護者の方々にとっても、ありがたい事業だと思います。

 

 

今回私がスタッフとして参加させていただいたきっかけは、市内で児童福祉関係のボランティアをされている方からお声掛けを頂いたことなのですが、私としても、小学生の(個々人ではなく)集団を相手に教えたり遊んだりという経験をしてみたいという思いをかねてから抱いていたので、仕事の都合がついた2日間だけ参加させていただきました。

 

光栄なことに2日間ともメインの先生役を任され、折り紙や理科の実験などを(子供達の協力も得ながら)なんとかこなすことができました。
嬉しかったのは、1回目の参加から10日間ほど空けた2回目の参加ときに、子供たちが「真木先生」や「折り紙の先生」と覚えていてくれたことです。
私は特に先生ぶらずに振る舞っていたのですが、子供達が自然と私の元に集まって来てくれたのを見て、もしかしたら、娘ができたせいで私のからだに子供の匂いが付いたのかもしれないと思いました(笑)
また、集団遊びでは、学年の違いや性格の違いによってまとめるのが大変なところもあったのですが、いろんな意味でやっぱり子供達は素直だと感じました。(と同時に、素直さを失った一部の大人を思って嘆きました)

 

 

サマースクールの途中では、近くにある美女木小学校の校長先生が見学に来られ、子供達と一緒にドミノで遊んでくださいました。その光景を見ながら、小学校の先生方の原点はこういうところにあるんだと実感しました。

 

 

なお、このサマースクールは、美女木にある向田町会(イオンのバイパスを越えた辺り)の町会会館で開催されました。向田町会からは、会館だけでなくコピー機等も無料で提供していただき、子供会に加入していない子供達も受け入れてくださったとのことです。また、戸田市からは運営費の一部の助成を受けているとのことです。

 

一見、昔ながらの事業のようですが、「子供たちの居場所づくり」「共働きでない家庭への育児支援」「町会会館の有効活用」「地域人材の活用」という観点で見れば、先進的とも言えます。
このような事業が地域の子供達を想う多くの方々によって支えられているのはとても素晴らしいく、また、そのような場に参加させていただく機会を頂けて本当にありがたかったです。

 

 

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「教室から社会を変える」Tearch For Japanの説明会に参加しました

教育]2017年2月28日(火)

昨日は、就職活動と教育視察を兼ねて、「Teach For Japan(以下TFJ)」のフェローシップ・プログラム説明会に参加しました。

 

TFJは、「教室から社会を変える」をミッションとし、学生や社会人から選抜した多様な人材を、全国の小中学校(主に教育課題校)に教師として2年間派遣するNPO法人で、文科省も注目しています。
なお、2年間の派遣後は、教師として残るだけでなく、民間企業などに勤めることも含め、本人の自由です。

TFJの本家であるアメリカの「Teach For America」は、毎年6000人近くの一流大学の学部卒業生を公立学校に送り込み、その経験を積んだ人材は、教師や民間企業だけでなく、行政、政治、医療分野でも活躍しており、特に人文系の学生にとって、最初の就職先としてトップクラスの人気があります。

 

世界40か国以上で展開されているこの取り組みですが、日本では4年ほど前にTFJとしての活動が本格的に始まり、現在は毎年10数名の人材が教師として派遣されています。(今後増員予定)
そして、その人材を受け入れている、日本で数少ない自治体の一つが戸田市です。(※後日あらためて説明します)

 

TFJの説明会は年に何度も開催されていますが、本日の説明会には、私を含め10名弱の方が参加しました。
民間企業に勤められている方や、国際協力に関心をお持ちの方、新卒の就職先の候補として北海道から来られた大学生、そして先月まで市議会議員だった私など(笑)、まさに多様な人材が集まっていました。

 

説明会では、TFJの取り組みの概要や、採用から研修・派遣までの流れについての説明に続いて、現在、川崎市の中学校に英語教師として派遣されている方のお話を伺うこともできました。

 

TFJが求めているのは、指導力よりも「リーダーシップ(先頭に立って子供たちを引っ張る/後ろから子供たちをサポートするetc.)」を持っている人材とのことです
そして、生まれ育った環境によって将来の選択肢が狭められている子供たちに、一般的な子供たちと同様の選択肢を与えることで、社会経済的な格差を是正していきたいとのことです。

 

このような格差是正の取り組みはもちろん、そのような経験をした人材がその後社会に輩出されることの意義はとても大きいものであると考えます。

 

ただ、私自身のフェローシップ・プログラムへの応募については、もう少し考えてみたいと思います。
というのは、これまでに採用された方々の紹介や研修の内容を伺うと、私にとってはまぶし過ぎると言いますか、「仲間同士で夢を語り合おう!」的な雰囲気に飛び込む勇気がありません^^;

 

私の個人的な理由は別として、TFJ から輩出された人材が、いま現在戸田市の小中学校で活躍していること自体は、子供たちにとっても今後の社会にとっても素晴らしいことだと思います。

 

Teach For Japan 公式サイト

 

教師になりたい社会人と“こども”のままの教師 ~Teach For Japan~ 2015/10/6(真木大輔公式ブログ)

 

子供達は学校の先生であろうと民間の先生であろうと素直に受け入れる 2016/3/10(真木大輔公式ブログ)

 

 

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除草ヤギの活用を ~H28.12一般質問②~

教育, 生活と環境]2017年1月13日(金)

一般質問のご報告(その2)、テーマは「除草ヤギの活用」です。

 

戸田市に限らず、除草には多大な費用がかかっています。
ほとんどは業者に委託していますが、人による除草は、除草機のガソリン、周囲への騒音、除草作業中のケガ、刈った草をクルマで運搬するためのガソリン、草の焼却処分など、環境への負荷が伴う非生産的な活動です。

人による除草の代わりに、ヤギによる除草を行えば、これらの環境負荷は無く、それに加えて、環境教育や住民への癒やし効果などのメリットがあります。
費用としては、柵や小屋の設置費などの初期費用と、ヤギのレンタル料(月15,000円)、ヤギの体調管理を委託する場合はその費用が掛かり、トータルとしては人による除草と同程度です。

 

UR、Amazon、西武鉄道などの民間企業、また、大学や自治体、公的機関での活用事例があり、それらを研究し、ぜひ戸田市でも除草ヤギを活用してはどうかと提案しました。

 

以下に、議場での質問と答弁の要点を記します。

 

Q. 市全体での、除草業務(芝刈りを除く)の委託料は?

 

A. 戸田市が管理する部分で年間約4000万円。

 

Q. 除草ヤギを導入するとして、候補地はあるか?

 

A. ①彩湖道満グリーンパーク ②JR埼京線沿線の環境空間

 

Q. ②の環境空間は、特に戸田駅から北戸田駅にかけて草地が広がっている。草地の面積は?

 

A. 約34,000㎡(=約1万坪)

 

Q. 環境空間の所有者であるJRに「除草ヤギの活用」を働きかけることは可能か?

 

A. JR側の考えを伺っていきたい。

 

Q. 学校の授業において、ヤギの除草見学や除草体験を行えば環境教育になると考えるが、どうか?

 

A. ヤギによる除草が実施される場合は、校長会などで紹介する。

 

Q. ヤギの管理を市内の福祉団体に委託することも考えられる。除草ヤギに関する市長のお考えは?

 

A. 効果があり、注目度は非常に高いと考える。研究する。

近隣には、入場無料の動物公園やミニ動物園を運営している自治体があります。
戸田市にも、かつては牛などの牧場があったとのことですが、いまは、まちなかで動物から癒しや学びを得る機会が欠けているように思います。

 

JR沿線の草地に除草ヤギさんが居てくれれば、戸田市がさらに素敵なまちになると思います。
先日発行した「真木レポート第14号(これからの政策)」にも掲載しましたが、この「除草ヤギの活用」に関しては、今後も引き続き実現に向けて取り組んでいきます。

 

※掲載画像出典:ヤギ除草レポートVol.4~ヤギさん厳選写真集~(大分市公式サイト)

 

一般質問録画放映 平成28年12月定例会 真木大輔(戸田市議会公式サイト

 

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「生涯学習」を時代に即したものに ~第4次戸田市生涯学習推進計画(案)~

教育]2017年1月11日(水)

子供だけでなく、大人も高齢者も学び続けます。

 

戸田市での今後5年間の生涯学習の推進に関する「第4次戸田市生涯学習推進計画(案)」についての意見公募(パブリック・コメント)が、今月5日から実施されています

 

今回の計画案の策定にあたっては、関連団体や市職員による従来の会議体に加えて、現役世代や子育て世代を対象にした市民ワークショップを新たに開催したことが特徴となっています。(※下部リンク参照)

 

前回の第3次計画から大きく変わったと私が捉えるのは、以下の3点です。

 

①従来の講義形式の講座だけではなく、アクティブ・ラーニングを取り入れた学び合いの講座を設置する。

 

②公民館(福祉センター)等の活用の停滞を課題と捉え、施設利用の活性化に力を入れる。

 

③生涯学習の情報提供に関し、SNSなどの多様な情報チャネルを活用する。

いまは、高齢者もネットを活用する時代です。
また、仕事をリタイアされた方だけでなく、子育て中のお母さんにだって学びへの意欲はあります。
今回の計画案からは、どこか古臭いイメージのある「生涯学習」を、しっかり時代に即したものに変えていこうという意志が感じられ、好感が持てます。

 

パブリック・コメントは2月4日(土)まで行われています。
「戸田の学び」に関してお考えやご希望などのある方は、どしどし意見を送付してください。

 

第4次戸田市生涯学習推進計画(案)パブリック・コメント(戸田市公式サイト)

 

「“戸田で学ぶ”を考える とだカフェ」が開催されます(真木大輔公式ブログ)

 

 

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