求める議員活動とそれに見合う議員報酬とは ~第3回 戸田の会市政報告会~

議会と選挙]2016年11月6日(日)

本日は、私の所属する市議会会派「戸田の会」の第3回市政報告会を、上戸田あいパルにて開催しました。

 

菅原文仁県議にもお越しいただいてご挨拶を頂いた後、会派メンバー各人による4年間の活動報告を行い、残りの大部分の時間はテーマディスカッションに充てました。

 

ディスカッションのテーマは「求める議員活動と議員報酬」です。

 

始めに、議員にとっての義務的な活動(議会や委員会etc.)と任意の活動(個人活動や来賓参加etc.)について大まかに説明し、また議員報酬は期数を重ねても変わらないこと、自治体によって議員報酬は異なり、報酬を定める基準は無いことなどをお伝えした後、グループに分かれて、

 

「議員にはどのような活動に力を注いでほしいか?その活動に見合う議員報酬はいくらか?」

 

について、議論していただきました。

 

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一つ目の班でまとまった意見は、

 

「議員は、議会を中心に活動すべき」
「報酬は、民間の給料を額面600万円/年として、議員は身分保障がないので額面1000万円前後/年はもらってよい」

二つ目の班でまとまった意見は、

 

「議員は、実績につながる活動をすべき」
「報酬は成果主義にすべきで、成果の少ない議員は額面500万円/年、成果の多い議員は額面800万円/年はもらってよい。(ただし成果の評価は難しい)」

というものでした。

 

その後、答え合わせとして、戸田市の議員は、額面で大まかに850万円をもらっていること(※国民年金と国保は全額自己負担)を説明したところ、「それじゃ議員をやりたがる人はいない!」との声が上がりました。

 

これは、私が常々感じていたことですが、市政への関心が高い方は、必然的に議員の活動をよく見てくださっているので、“その議員”の報酬はもっと高くて良いと思ってくださる傾向にあり、逆に市政への関心が低い方は、“議員全般”を無駄な存在と捉え、議員の報酬を高過ぎるとお考えになる傾向にあると思います。

 

今回、市政報告会に参加してくださった方々は、もちろん前者なわけですので、上記のような反応をしてくださったのだと思います。

 

後者の方々に関しては、二つ目の班で出された意見「議員が何をしているかが市民の方にはなかなか見えづらい」ことが、議員を無駄と捉えてしまう原因の一つなのかなと思います。
今回お子さんを連れて参加してくださった方と、市政報告会終了後にお話しさせていただいたなかで、その解決策として「お母さん方が、子供を連れて気軽に参加でき、市政についてわかりやすい話をしてもらったり、それについて話したりできる場所があれば、もっと市政や議員に関心を持ってくれる」とのご提案を頂きました。
同様のご提案は、以前に別のお母さんから頂いたことがあり、引っ込み思案の私には荷が重いと感じていたところなのですが、今回ご意見を頂いたことで、いよいよ私にもそのような役割を果たす使命がやってきたのかと思いを新たにしたところです(笑)

 

ちなみに、現在の戸田市の議員報酬について、私は十分ありがたいと感じています。
ただし、調査活動や広報活動などに使う「政務活動費」は、現在の戸田市議会の4万円/月では、毎年数十万円の持ち出しが生じてしまっており、また戸田市の人口増加に応じて広報費が順調に膨らんでいる現状もあるので、もう少し増やしても良いのではないかと考えています。
とは言いつつも、議会でそのような発言をするほどの積極的な考えというわけではなく、「もう少し増えたらいいなぁ~」程度です。

 

最後に、私が市政報告会の閉会の挨拶を行い、

 

「来年1月に戸田市議会議員選挙がありますが、今回議論していただいた理想とする議員像に近い方を、戸田の会だけでなく他の議員や新人の方も含めた中から選んで、1票を投じてください。そのような主体的な投票行動が、戸田市をみなさんにとっての良いまちにするための、唯一ではないですが一番の方法です」

とお話しさせていただきました。

 

やはりテーマを決めてのディスカッションは盛り上がり、また、参加いただいた方々と楽しくお話しすることもでき、良い市政報告会になったのではないかと思います^^

 

 

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(おそらく全国初)市長と教育委員会と議会による「拡大総合教育会議」

教育]2016年11月5日(土)

ご報告が遅くなりましたが、10月25日(火)に「拡大総合教育会議」が開催され、私は傍聴人として参加しました。

 

こちらでも以前にお伝えした通り、法律が改正されて教育委員会制度が新しくなったことで、「総合教育会議」という、これまで互いに独立していた市長と教育委員会とが一同に会して教育についての意見を交わす場が、新たに設置されることになりました。
戸田市は、その「総合教育会議」を昨年4月に全国に先駆けて開催していますが、通算3回目となる今回は、なんとそこに議会(文教建設常任委員会)も加わっての「拡大総合教育会議」が開催されました。
おそらく全国で初めての試みで、文科省の方も視察のために会議に出席されていました。

 

会議の進行は神保市長が務められ、はじめに戸ヶ崎教育長がプレゼンをされた後に、市長と教育委員会と議員による活発な意見交換がなされました。

 

議員からは様々な意見が出され、「教育行政について議会がいま何を課題と捉えているか」の全体像がわかるものとなりました。

 

一方で、教育委員の意見からは、「戸田市の教育向上のために教育委員会が一丸となっている」ことが伝わりました

 

教育委員の方全員が、「戸ヶ崎教育長の新体制となって、教育委員会定例会が大きく変わり、委員の心構えが受動から能動になった」と述べられたほか、印象的だったのは、「学校訪問が気軽にできるようになった」という意見でした。

 

学校訪問を頻繁に行うことにより、戸田市の教育施策が現場でのどのように動いているかを把握できているとのことで、「子供たちのこうべが下を向かなくなった」「タブレットを扱う子供たちの目がイキキするようになった」「教員に対してアクティブラーニングの意識付けができている」などの、現場を見ているからこその意見が多く、また、議員に対しては、「ぜひ学校訪問をして現場を見ていただけるようお願いしたい」との意見まで出されました。

 

教育委員のみなさんが戸田市の教育を真剣に考えてくださっていることに感銘を受けるとともに、(私を含め)議員ももっと頑張らなければいけないと思いました。

 

毎月1回開催されている「教育委員会定例会で」は、戸ヶ崎教育長と教育委員、担当課職員による活発な議論が繰り広げられています。
次回の開催は、11月17日(木)午前9時30分~11時前後、場所は戸田市役所3階教育委員室です。私は公務により傍聴できませんが、戸田市の教育に関心をお持ちの方は、ぜひ足を運んでみてください。(最近、傍聴される方が増えてきています)

 

明日は、上戸田あいパルの3階研修室において、午後2時から午後3時30分まで「戸田の会 第3回市政報告会」を開催します。
会派の4年間の活動を簡単に報告した後、参加者を交えて「求める議員活動と議員報酬について」というテーマでディスカッションを行います。
飛び入りでの参加も歓迎ですので、ご都合のよろしい方はぜひご参加ください。

 

戸田市の教育の新たな幕開け ~第1回 戸田市総合教育会議~ 2015/4/16(真木大輔公式ブログ)

 

※掲載画像:埼玉新聞(2016年10月26日発行)

 

 

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戸田市役所広場にある「被爆アオギリ二世」と「平和像」

教育, まちづくり]2016年11月4日(金)

昨日は、戸田市文化会館で開催された戸田市平和都市宣言30周年記念「戦争を語りつぐ平和の集い」に参加しました。

 

第一部では戸田市戦没者追悼式が執り行われ、第二部では「アオギリにたくして」という2013年に制作された映画の上映会が行われました。

 

映画は、原爆や戦争の悲惨さを伝えるものでした。
投下から4か月で約14万人が亡くなられたといわれる広島原爆ですが、生き延びられた方ひとりひとりにも大きな苦しみを残しており、このような惨状が現在も世界各地で起こっていることを思うと、いかに戦争が人間による身勝手なものかを理解させられます。

 

映画のストーリーは、広島に投下された原爆の爆心地から1.3kmという至近距離で被爆し片足を失った女性が、同じ広島で被爆者差別を受けて生き抜くなかで、女性と同じ場所で被爆し片側が焼きただれながらも生き延びた「被爆アオギリ」に自らを投影し、同時に平和への想いを託し、その後、被爆アオギリの木の元で平和の語り部として活動をされた、という実話に基づいたものです。

 

被爆アオギリから取れる種やそこから育てられた苗木は、日本国内だけでなく世界各国に配布されており、その「被爆アオギリ二世」は、戸田市役所の広場にも10年前に植樹され、いまでは立派な樹に育っています。

 

映画上映会の後は、同じ戸田市分会会館で開催されている、戸田市市制施行50周年記念「岸澤武雄展 ~金属を寿ぐ~」を鑑賞しました。

 

過去にこちらでもご報告していますが、岸澤武雄氏は戸田市役所の広場にある平和像の作者で、ご子息は現在も戸田市に住まわれています。

 

先日の山田一彦・前戸田市副市長のご講演でも触れられていたのですが、この平和像は、現在の戸田市庁舎が完成した昭和45年(1970年)に同時に建立されたもので、その台座には戸田市の戦没者名簿が納められているそうです。

 

山田前副市長いわく、平和像に戦没者名簿が埋め込まれていることは、担当課のなかできちんと引き継がれてこなかったため、その事実を知る市職員がほとんどいなくなっていたとのことで、今回、50周年展覧会の開催にあたって、それらの経緯が(現在は退職されている当時の担当課長に聞き取りを行って)記念冊子にまとめられたことは、戸田市にとっても平和事業にとっても意義のあるものだと思います。

 

なお、「岸澤武雄展」は、11月8日(火)午後3時まで戸田市文化会館2階で開催されています。
岸澤武雄氏の御長女様(とても気さくな方です^^)がご案内をされており、いろいろとお話を伺うことができますし、記念冊子を貰うこともできますので、ご都合の合う方はぜひご鑑賞ください。

 

掲載した写真は、戸田市役所広場にある「被爆アオギリ二世」と「平和像」を一枚に収めたものです。
この広場と展覧会を回れば、平和を学ぶための社会科見学として十分価値があると思います。いまから間に合うかは分かりませんが、小学校の担任の先生はご検討ください。

 

なお、報告となり恐縮ですが、本年3月の委員会予算審査における、「戸田市の子供たちに岸澤武雄氏について教えてはどうか?」との私の提案は、全児童・生徒に配布される『教育広報 とだ』への掲載という形で反映されています。

 

戸田市役所にある「平和像」の作者 岸澤武雄氏 2016/4/14(真木大輔公式ブログ)

 

『教育広報 とだ 平成28年7月号』(戸田市教育委員会公式サイト)

 

 

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ページ数増に向けて ~『とだ議会だより 平成28年9月定例会号』発行~

議会と選挙]2016年11月2日(水)

『とだ議会だより 平成28年9月定例会号』が発行されました。

 

今号の改善点は、9月定例会号の表紙が毎年「シルバースポーツセンター」であったものを、私から「市制施行50周年にちなんだものにしてはどうか?」と提案し、協議の末、「レガッタ戸田大会」に変更したことです。

 

ここ数年、表紙写真の撮影場所が季節毎に固定化してしまっているきらいがあるので、今後は、年度初めにある程度テーマや見通し立てたうえで、撮影場所を決めていくことも必要ではないかと感じています。

 

また、先日開かれた議会広報委員会では、

 

「議会での多くの議論を、より分かりやすく・より見やすく伝えるため、議会だよりのページ数増について、来年度の予算要求に盛り込んではどうか?」

 

と、ページ数増についてあらためて提案しました。

 

しかし、早急に決められることではないという話になったので、私から、

 

「では、来年度も私が委員になり、1年間をかけてページ数増について委員会でしっかり協議していきたいので、よろしくお願いしたい。」

 

と宣言(?)させていただきました。
予想していたことですが、まわりの委員からは、「承知したが、その前に選挙に当選しないとダメだよ」とのツッコミを頂戴しました。

 

以下の画像は、私の一般質問と賛成討論です。

 

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議会だよりの全体については、以下のリンク先でPDF版をご覧になるか、公共施設やJR3駅、スーパー等に置いてある冊子版をご覧ください。

 

とだ議会だより(戸田市議会公式サイト)

 

 

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3市間の親睦を深める戸田競艇組合議会三市福利厚生事業

議会と選挙]2016年11月1日(火)

昨日は、戸田競艇組合議会三市福利厚生事業に参加しました。

 

本事業の目的は、戸田競艇組合の構成団体である戸田市・蕨市・川口市の3市間の親睦を深めることです。

 

午前中には、親善野球大会が行われました。
始球式では、運良く今回もバッター役を務めさせていただき【掲載画像】、奥ノ木・川口市長の投げられた球に対して、見ている方がハラハラするほどギリギリのスイングをすることができたようです(笑)
試合では、好プレーではなく珍プレーで活躍しました。

 

夕方には、懇親会が開かれました。
3市の市長と議員で時間を共有できるのはこのような機会だけなのですが、さすがに4年も経ち、色々な方と親しくお話しできるようになりました^^

 

3市は、戸田競艇事業からの配分金を「戸田市2:蕨市1:川口市1」の比率で毎年頂いているわけですが、そこで争うこともなく競艇事業を維持してこられた背景には、このような福利厚生事業の存在があるようにも思います。

 

 

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