『戸田市マンションハザードブック』⇒「マンション災害対応マニュアル」作成

安全と防災]2016年5月29日(日)

●戸田市にはマンション住まいの市民が多く、そのため、私が所属する市議会会派 戸田の会では、かねてから「マンションに特化した防災」に関して議会で提案してきました。

 

その反映として、昨年8月には戸田市役所にて「マンション防災展示会」が開催され、そして今年4月には『別冊版ハザードブック~マンション防災パンフレット~』が発行されました。

 

戸田市で想定される2大災害である「洪水」と「地震」に対して、マンション住民はどのような備えや避難行動をとれば良いのかについて、とても分かりやすくまとめられています。

 

この『マンションハザードブック』は、以下のリンク先でご覧いただくことができ、また戸田市役所3階の危機管理防災課で配布もされていますので、是非ご活用いただければと思います。

 

●さて、災害時のマンションでは、各住戸だけではなく(自助)、マンション全体として防災活動が行えることが望ましく(共助)、それにより、行政(公助)だけでは賄いきれない部分を補完することができます。

 

戸田市の『マンションハザードブック』においても、各マンションで「マンション災害対応マニュアル」を作成することが勧められていますが、戸田市内には、災害対応マニュアルを作成しているマンションが、私の知る限り1棟(仮称:Aマンション)あるのみです。

 

Aマンションの災害対応マニュアルは、非常に良くできており、被災後の期間を「発災期」と「被災生活期」に分け、それぞれの期間おいて災害対策本部とブロックリーダー、フロアリーダー、各住戸が行うべき活動と役割が明記されています。

 

そこで私は先日、Aマンションから戴いた災害対応マニュアルの冊子を戸田市の担当課にお渡しし、「今後、市内のマンションに対して災害対応マニュアル作成を啓発していく際には、Aマンションの災害対応マニュアルを先行事例として紹介してほしい。」と要望したところ、前向きな回答を頂きました。

 

●最後に、Aマンションの災害対応マニュアルの序文からの抜粋を以下に掲載します。

 

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震災後のライフラインの復旧には時間がかかります。電気6日、電話14日、上下水道30日、ガス55日が目安です(平成24年4月、内閣府公表)。おそらくマンションの外部からの支援が困難で、避難所への避難も難しい状況になるでしょう。わたしたちは、原則として、住み慣れた部屋で生活を続ける「在宅避難」を選択します。

 

大地震発生時には、居住者同士が協力して防災活動を行います。居住者の安否確認、避難活動、初期消火、情報の収集・伝達などの防災活動を行うにあたって、居住者がバラバラに活動しても効果は低く、かえって混乱を招く恐れもあります。多くの人が集まって住んでいるというマンション特有の利点を生かし、居住者同士が協力して組織的に活動することが重要です。そのためにはルールが必要です。それが「震災対応マニュアル」です。
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戸田市ハザードブック・マンション防災パンフレット(戸田市公式サイト)

 

 

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