「アクティブ・ラーニング(主体的な学び)」とは

教育]2015年6月14日(日)

2018年度からの本格実施に向けて、現在移行措置中の新学習指導要領では、「アクティブ・ラーニング」の導入が目玉となっています。

 

アクティブ・ラーニングとは、直訳すれば「能動的な学習(or 主体的な学び)」となりますが、専門的には「課題発見と解決に向けての主体的で協働的な学び」を意味します。

 

私なりにもう少し分かりやすく表現すると、

 

① 自分で課題を見つける(or 課題に気付く)
② それを自力でどうにか解決する
③ ときには周りと力を合わせる

 

といった感じでしょうか。

 

逆に、これまでの教育は、

 

①’ 人から問題を与えられる
②’ 人から解決策を教えてもらう
③’ それをひとりで訓練する

 

といった、「受動的な学習」が中心だったわけです。

 

とはいえ、①「自分で課題を見つける(or 課題に気付く)」、②「それを自力でどうにか解決する」あたりのイメージが湧きづらいかもしれません。
以下は先週のニュースですが、良い事例なので紹介します

 

“20歳なのに投票できず” 制度問う初の裁判(NHK NEWS WEBのキャッシュ)

 

詳しくは記事を読んでいただきたいのですが、要約すれば、「20歳になったのに、制度の不備で選挙権をもらえなかった女子大学生が、納得できずに、弁護士に頼らず自力で国に対して裁判を起こした。」というニュースです。

 

今回の件で、この女子大学生には多くの学びがあったと思いますし、それが今後の彼女の人生に大いに活きてくると思います。

 

子供は、「これ、なんで?」といった疑問を持つことが多いです。また、疑問の持ち方も子供によって様々です。
その疑問を大切にしてあげることで、子供が本来持っている個性が育っていきます。その子が大人になったときに、その子にしか解決できない課題があるはずです。

 

子供の疑問に対して、大人が「これは、そういうもの。」と言ってしまうのは簡単です。
しかし、そうすると、子供の個性の芽は摘み取られ、次第に型にはまってしまいます。その子は、誰にでも解決できる問題にしか対応できない大人になってしまうかもしれません。

 

「10年後には多くの職業がなくなる」と云われています誰にでもできる仕事は、機械に取って代わられます。
その時代の到来を見越した、今回の学習指導要領の改定は、大いに評価すべきと思います。
戸田市の教育も、もちろん同じ先を見据え、既に動き出しています。

 

◇明日の本会議は、一般質問の2日目です。
4名の議員が登壇し、以下のテーマに関する質問が行われます。
(私は木曜日の午後1時頃に登壇します。)


●緊急時連絡システム
●要介護等認定者の住宅改修と福祉用具購入
●新曽小学校への単独校調理場建設
●センター給食のアレルギー対応
●生活保護の家賃基準見直し
●スポーツセンター天井材落下事故
●保育所と学童保育


通告内容
生中継
録画映像

 

 

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