戸田市役所にある「平和像」の作者 岸澤武雄氏

教育]2016年4月14日(木)

戸田市役所にある「平和像」をご覧になられたことのある方は多いと思いますが、この像の作者である岸澤武雄氏を存じでない方は多いと思います。私もその一人です。

 

岸澤武雄氏は、1912年に川口市で生まれ、現在の東京芸術大学を首席で卒業後、川口市で中学校と高校の教師を務められましたが、その間も創作活動を行い、戸田市から依頼を受けた「平和像」を制作するにあたり、1970年に教師をやめて戸田市に越して来られました。

 

1992年に享年80歳で亡くなられましたが、岸澤氏はご自身の作品を商業ラインに載せることをしなかたっため、作品が世に出回っておらず、その多くはご遺族の方が所有しているとのことです。
そしてこの度、戸田市が市制施行50周年を迎えるにあたり、ご遺族の方からのご依頼により、50周年記念事業として「岸澤武雄作品展」(予算額165万円)を開催するに至ったとのことです。

 

市民生活常任委員会の予算審査では、これらの経緯について質問を行いましたが、最後に一つ提案を行いました。

 

今後、戸田市にゆかりのある岸澤武雄氏について戸田市民へ周知していくことは大切なことだと思うのですが、そのための有効な方法は「子供たちに教える」ことです。

 

そこで私は、今年1月の教育委員会定例会のなかで、「平成27年度 戸田市教職員 施策提案」において銀賞を受賞した「『子供版 戸田市史』の作成」という提案について、教育委員が「作成は可能か?」という質問を行い、担当課から「作成は可能」という答弁があったことを思い出し、

 

「『子供版 戸田市史』のなかで岸澤武雄氏について記載してもらうよう、教育委員会に依頼してはどうか?」

 

と提案しました。

 

私の出身地は茨城県日立市ですが、日立にゆかりのある著名人についておぼろげながらでも覚えているのは、小学校などで教えてもらったからだと思います。

 

まずは『子供版 戸田市史』の作成、次に市史への岸澤武雄氏の記載、これらを期待したいと思います。

 

 

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