民間業者による補習授業と学びのセーフティネット

教育]2016年2月8日(月)

先日の2月議会に提出された補正予算案に計上されていた「補習授業業務委託料(約1200万円)」について、議場で質疑を行いました。

 

答弁によると、既存の「とだっ子学習クラブ」を民間業者(塾)に委託し、活性化と充実を図る事業とのことです。

 

来年度から全中学校において、中1と中3は「夏休み」、中2は「通年」での補習授業が実施され、教科は「数学」と「英語」とのことです。

 

実際に補習授業の中身を見てみないと何とも言えない部分はありますが、現時点で評価できる点は、

 

●これまで学校によって実施状況がまちまちだった中学校のとだっ子学習クラブをしっかりと事業化する点。

 

●民間業者(塾)による効果的な授業が期待できる点。

 

●数学だけでなく英語も実施する点。

 

特に、最後の点については、市内で教育に携わる方から

 

「中学英語で落ちこぼれる生徒が多い」
「(小学校の)とだっ子学習クラブでは算数しか扱わない

 

とのご意見を頂いていたので、それらの課題が今後はある程度解消されると思います。

 

近年、戸田市は民間業者(塾)との連携や業務委託を進めており、それは「効果的な授業」という点で大変優れています。
しかし、一定の事業費が掛かるものである以上、やはり「先生1:生徒多」の関係は変わらないのかなと思います。

 

勉強につまづいている子供達に対しては特に、「先生1:生徒1」に近い形で、(先生から与えられる課題ではなく)子供の分からないところを中心に、子供の理解のペースに合わせて教えてあげられることが理想です。
その点で、地域のボランティアの方々の手をお借りすることができれば大変ありがたいわけです。

 

来年度から実施される民間業者の補習授業に期待する一方で、このようなボランティア人材による「学びのセーフティネット」の場の提供について、今後も議会等で求めていきたいと思います。

 

 

◇Facebookの元記事はこちら