焼却灰処理とリサイクルについて ~蕨戸田衛生センター組合議会決算審査~

生活と環境]2016年11月16日(水)

本日は、蕨戸田衛生センター組合議会において、昨年度決算の審査が行われました。

 

業務委員会に所属する私は、主に焼却灰の処理費について、先日の群馬県草津市最終処分場の視察で学んだことを活かし、以下の質問を行いました。

 

Q. 焼却灰のうちの「固化灰」の埋立処分先として、群馬県草津市と山形県米沢市があり、このうち草津市の埋立処分費は32,616円/t、米沢市の埋立処分費は32,400円/tである。米沢市にはその他に「環境保全協力金」を支払っているが、その額は?

 

A. 1,000円/t。

 

Q. 環境保全協力金は、今後変わらないと見込まれるのか?

 

A. 来年度から値上げされる予定。

 

Q. 環境保全協力金も含めたトータルでの埋立処分費は、現状でも米沢市の方が高く、今後も高くなることが見込まれるなかで、①他の埋立処分地に切り替えること②米沢市の埋立処分量を減らし草津市の埋立処分量を増やすことは考えているか?

 

A. ①他の埋立処分地もリサーチしているが、放射性物質受入れの関係があり難しい②コストの関係でそれぞれの処分地での埋立処分量を一定量以上にする必要があり、またリスク分散の点からも、現状を変えることは難しい。

 

Q. 現在は「固化灰」を埋立処分しているが、他の自治体にはリサイクル処理を行っているところもある。埋立処分は少なからず環境に負荷を与えるものであるため、処理費が高くつくとしてもリサイクル処理を行うことが望ましいと考えるが、いかがか?

 

A. 「固化灰」のリサイクルは可能だが、処理費が50,000~60,000円/tと高い。また、ダイオキシン含有量などに関する受入基準が厳しく、その基準を満たすには焼却施設の新設が必要。

 

⇒(10年後あたりと予想される)焼却施設新設の際には、「固化灰」のリサイクル処理についても検討するよう要望。

 

Q. 焼却灰の「不燃物残渣(主灰)」については、現在、リサイクル処理を2社に委託している。他の委員からの質問に対する答弁として、今後、2社の処理費単価に応じて処理委託量の比率を変えていく旨の説明があったが、2社それぞれのリサイクル率は把握しているか。

 

A. 1社のみ把握。

 

⇒処理委託量の比率を決めるにあたっては、処理費単価という「お金」の面だけでなく、リサイクル率という「環境」の面も含めた検討を行うべきと指摘。

その他、戸田市の市民生活常任委員会の決算審査において提案した「リサイクルフラワーセンターでの生ごみ受入の新規募集」につなげるための質問も行いましたが、ここでは割愛します。

 

埋め立てかリサイクルか ~最終処分場「新草津ウェイストパーク」視察~ 2016/10/12(真木大輔公式ブログ)

 

 

◇Facebookの元記事はこちら