6月議会の一般質問項目 ~医療費適正化、一時保育の優先利用、蚊の防除~

子育て, 安全と防災, 行財政改革]2016年6月4日(土)

6月議会で行う一般質問の通告書を提出しました。

 

登壇日時は6月16日(木)11時~12時、質問項目は3件です。

 

以下、それぞれの質問項目の要旨を説明します。

 

①生活保護医療とこども医療の医療費適正化

 

生活保護受給者や中学生以下の子供が病院にかかっても自己負担はゼロであるため、患者と医者のどちらにも「医療費を安く抑えよう」という動機は働きにくいのですが、その医療費はすべて税金で賄われています。
そこで、戸田市の歳出削減に向け、ここ数年の医療費増大の現状を伺うとともに、医療費適正化への本格的な取り組みの実施を提案します。

 

②一時保育の福祉的理由による優先利用

 

子供を1日2,000円で保育園に預けられる「一時保育」は、パート労働やリフレッシュなど、さまざまな理由による利用を受け付けていますが、時期によっては受付枠が予約ですべて埋まってしまい、その場合は、仮に保護者が病気で入院をするという理由であっても、利用を受け付けてもらえません。
そこで、一時保育の受付枠が限られている現状にあって、例えば保護者の病気や事故、親の介護などの「福祉的理由」による利用は優先的に受け付けるべきではないか、と提案します。

 

③感染症の媒介となる蚊の防除

 

一昨年からはデング熱が、そして今年はジカウイルス感染症が国内で発症し、その中でも特に、妊婦のジカウイルス感染は小頭症の原因となることが問題となっています。
今年は、ジカウイルス感染症が流行しているブラジルでのオリンピック・パラリンピックの開催があり、国内での感染拡大の可能性が考えられるなか、戸田市として「蚊の防除」について具体的に検討すべき方策について提案します

 

他の議員の一般質問のテーマについては、以下のリンク先のページをご参照ください。

 

質問通告要旨(戸田市議会公式サイト)

 

※「下水道使用料の改定(案)に関するパブリック・コメント」については、月曜日にご報告します。たびたびの変更で申し訳ありませんm(_ _)m

 

 

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行政と市民とをつなぐ機会を行政側から閉ざしている ~パブコメのHP掲載~

行財政改革]2016年6月1日(水)

投稿する予定だった内容を変更して、今日は、めずらしく担当課に怒った話。

 

戸田市(を含む公的機関)には「パブリック・コメント(通称:パブコメ)」という制度があります。
戸田市がある施策を決める前に住民からの意見を広く集めるための制度なのですが、そのパブコメの情報が、戸田市公式サイトTOPにある「新着情報」にこれまで掲載されていなかったのです。

 

戸田市がある施策に関してパブコメを実施する際は、必ずその前に議会(正確にはその施策を所管する委員会)への報告があり、私が所属する市民生活常任委員会のなかでも、パブコメ実施の報告を受けるたびに、委員長や委員などから「市民から多くの意見が集まるような工夫を」との意見が出ます。

 

例えば、パブコメの文書を公開する公共施設の追加や、パブコメの添付資料の改善などです。

 

パブコメの各施策を担当する課は、例えばチラシの掲示や戸田市Facebookページやtocoぷりへの掲載などによる周知の工夫や、わかりやすい添付資料の作成など、それぞれに努力されています。

 

にも関わらず、パブコメ実施の情報を戸田市公式サイトTOPの「新着情報」に掲載する事務を一括して担う課は、それを「新着情報」に掲載してこなかったわけです。

 

私は議員なので、パブコメ実施の情報は事前に把握していますが、多くの市民は、その情報を、公共施設か広報誌か公式サイトかチラシかFacebookかtocoぷりかtwitterかで、たまたま目にすることでしか知り得ません。

 

パブコメ実施の情報を公式サイトTOPの「新着情報」に掲載するかしないかは、その事務を担う課にとっては、数ある事務作業のうちの一つに過ぎなかったのかもしれません。
しかし、それを「掲載しない」ことはすなわち、パブリック・コメントという行政と市民との間をつなぐ大切な機会を、行政側から閉ざしていることに等しいです。

 

掲載されていない事実に今日気付いた私は、すぐに担当課へ出向き、冒頭で述べたように、少し感情的になりました。
「あぁ、結局は市民を軽く見てるんだな」と感じたからです。

 

結果的には、今後、パブコメ実施の情報はすべて公式サイトTOPの「新着情報」に掲載されることになったのですが、今回の件をきっかけに、その担当課にはいまいちど、「行政にとっての市民とは」について考え直していただければと思います。

 

というわけで、本来投稿する予定でした「下水道使用料の改定(案)に関するパブコメ実施」については、明日あらためてご報告します。

 

【追記】
後日、担当課から、「先日、これまではパブリック・コメントを新着情報には掲載してこなかったと回答したが、調査したところ、掲載を行ってきたことが確認できた。今回掲載しなかったことは職員のミスだった。」との報告がありました。というわけで、本投稿での私の怒りトーンを若干弱目に補正して読んでください。

 

 

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3月議会の市民生活常任委員会予算審査で行った提案・要望

教育, まちづくり, 生活と環境, 行財政改革, 産業振興]2016年5月17日(火)

今月末に動き出す6月議会に向けて少しずつ準備を進めているところですが、いまのうちに、3月議会の市民生活常任委員会での予算審査において私が行った主な提案や要望のうち、こちらでご報告できていないものを簡潔にお伝えします。

 

●「ふるさと祭り」の来場者数は、市役所周辺で開催されていた10年前の10万人から、競艇場の駐車場で開催される現在は5万人に半減しているが、補助金は1,000万円強と依然変わらぬまま。来場者の満足度を高めるためにも、補助金の費用対効果を高めるためにも、実行委員会へ市役所開催を強く働きかけるべき。

 

●市役所3階にある「白田の湯」の申込カウンターには常時2名のスタッフが待機しているが、暇そうにお喋りしていることが多い。市民へ与えるイメージや経費の削減を考えれば、常時2名は再考すべき。(⇒答弁:来年度からの契約内容変更を検討する)

 

●市が回収する資源ごみの売上金は毎年約3,500万円で、そのうちの3,200万円は町会に対して資源回収事業協力謝礼金として分配し、仮に売上金が3,200万円を下回った場合でも町会へ3,200万円を分配する制度があるが、その制度に対してマンション単位で資源ごみを回収している住民などからの納得が得られるようにすべき。

 

●商店街の街灯のLED化に補助金を出しているが、商店街が市と国の補助金をうまく活用すれば自己負担無しでLED化でき、そうすれば、市からの街灯光熱費に対する補助金も削減でき、環境対策にもなる。商店街に対して、街灯LED化のさらなる周知徹底を。

 

●「戸田市工業見える化マップ」への既存の参加事業者に対して年度継続の依頼を送付して返信の無かった場合は、その事業者をマップへ掲載しないという対応を市はとってきたが、返信を忘れてしまっただけの事業者が実際に存在している。今後は、返信の無かった事業者に対して照会を行っては。(⇒答弁:来年度は照会を行う)

 

●スポーツ推進員の人員確保のために10年任期の撤廃を検討しているとのことだが、活動のモチベーションを維持するため、任期撤廃に併せて、戸田市10年表彰の対象にスポーツ推進員も加えてはどうか。(⇒答弁:検討したい)

 

●下水道事業の独立採算化に向けて下水道利用料見直しの検討が進められているが、見直しが決定してからではなく、いまの段階から、利用料見直しの必要性を市民へ広く周知していくべき。

 

●【番外編】「戸田の水来(500mlペットボトル)」の販売価格である100円は、一般のミネラルウォーターの価格と同等であり、販売の競争力が弱い。価格を低く設定すべき。(⇒答弁:製造原価が90円のため難しい)

 

その他の提案については、以下の記事をご覧ください。

 

戸田市役所にある「平和像」の作者 岸澤武雄氏(真木大輔公式ブログ)

 

市制50周年「tocoバス無料運行」に車内バスガイドを!(真木大輔公式ブログ)

 

「戸田橋花火大会」に来られた大勢のお客さんをみすみす逃している(真木大輔公式ブログ)

 

選べる「記念樹」が増えました ~平成28年度予算 委員会審査~(真木大輔公式ブログ)

 

「公園の整備」にお母さんや子供たちの声を反映させるために(真木大輔公式ブログ)

 

なお、以上の提案以外にも多くの質問を行っており、他の委員の方も、例えば「北戸田駅東口の違法駐輪対策の強化を」「笹目コンパル利用料の適正化を」などの提案を行っています。
それらをすべてお伝えするのは困難ですし、また、委員会の議事録はネット等で公開されていないので、ご関心がおありの方はぜひ委員会を傍聴することをおすすめします。
正直、議場での本会議を傍聴するよりも面白いと思います。

 

 

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ご意見対応から ~証明書発行、上下水道料金支払い、在日外国人の扶養控除~

行財政改革]2016年5月4日(水)

最近行ったご意見対応のなかから、みなさんのご関心が高そうものについて簡単にご報告します。

 

【ご意見①】

 

戸籍証明書を発行するためにイオンに行ったところ、自動交付機が撤去されていた。その後、市役所の窓口で発行してもらったが、長い時間待たされた。

 

【対応①】

 

●担当課にヒアリング
⇒マイナンバーによるコンビニでの証明書等交付のスタートに伴い、市内3か所の自動交付機を廃止。なお、マイナンバーによるコンビニ交付の実施自治体は、県内で7市のみ。

 

●担当課へ要望
⇒廃止された自動交付機が置いたあった場所に「コンビニ交付」を周知するチラシ(※掲載画像)の貼布を。また、市役所窓口で証明書等を発行する方に対して「コンビニ交付」の周知を。

 

【ご意見②】

 

上下水道料金の口座振替の対応金融機関を増やしてほしい

 

【対応②】

 

●担当課にヒアリング
⇒口座振替の対応金融機関(20機関&ゆうちょ銀行)をこれ以上増やすことは難しいが、「クレジットカード支払い」を来年度の早い時期に実施できるよう準備中。市負担の手数料は増加するが、市民サービス向上のため。なお、上下水道料金の収納率は99.9%であるため、クレカ払い導入による収納率向上の見込みは小さい。

 

●参考:市負担の手数料
口座振替「10.8円」
コンビニ納付「60.5円」
クレカ払い「納付額の1%(上限108円で超過分は市民負担)」

 

【ご意見③】

 

日本在住の外国人が、母国に住む多数の親族を被扶養者と申告することで、扶養控除額を不当に大きくし、税金や行政サービス利用料を安くしている事案が全国にあると聞く。戸田市の議員として、地方から国を変える一助となってほしい。

 

【対応③】

 

●国内の状況を調査
⇒平成25年に、会計検査院による「国外居住親族について適用要件を満たしているか疑がわしい扶養控除が散見される」との指摘。平成27年度の税制改正により、平成28年度1月以降の収入に係る申告における扶養控除において、「親族関係書類及び送金関係書類を提出又は提示」することが義務付けられた。

 

●戸田市の状況をヒアリング
⇒戸田市在住の外国人の扶養控除の状況に関して集計は行っていない。ただし、今回の税制改正に対する戸田市在住外国人からの問い合わせは多い。

 

●結論
⇒税制改正により、(戸田市に限らず)在日外国人の扶養控除の水増しが、今後是正されることが予想される。

 

以上のようなご意見対応を行っていく中で、担当課レベルでの話し合いでは解決できない課題がある場合は、議会の質問などで取り上げることで改善につなげます。

 

 

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1日でも倉庫に眠っているだけでもったいない ~市民課窓口新システム~

行財政改革]2016年4月4日(月)

先週火曜日に娘の出生届を提出したのですが、年度末であったためか、市民課の窓口は住民異動される方々で大変込み合っていました。

 

窓口では、新たに導入された「番号案内表示機&交付呼出システム」が稼働しており、従来よりも順番を待っている市民にとって便利になりましたが、この新システムの導入コストは「0円」です。

 

そのからくりは、広告事業者の負担で新システムを設置してもらい、広告事業者は新システムの画面の一つに市内事業者の広告を表示することで広告収入を得る、というものです。

 

先日の3月議会での市民生活常任委員会の予算審査において、私はこの新システムの導入について取り上げ、いくつか質問を行いました。

 

Q. 新システム導入の経緯は?

 

A. 従来の番号案内システムの更新時期が訪れたが、システム更新に600万円程が掛かることがわかり、経費削減のために今回の取り組みを行った。

 

Q. 市内事業者の広告掲載申込の状況は?

 

A. 現在、行政書士事務所、病院、葬儀業者、不動産業者からの申込がある。

 

Q. これまで、市民課窓口には大型の液晶テレビが設置されNHKの番組が放映されていたが、今回その液晶テレビが撤去された理由は?

 

A. 新システムの導入により液晶画面の設置数が増え、従来の液晶テレビが物理的に邪魔になったため。(※個人的には、あの場所でNHKの国会中継が放映されることが、市民の方々の政治の関心を高めるために良いことだと感じてたので、液晶テレビが撤去されたことは残念です^^;)

 

Q. 撤去した液晶テレビは現在活用しているのか?

 

A. 活用していない。

 

とのことで、私からは、

 

「市民課での液晶テレビの活用をまず検討し、それができないのであれば、他の部署での活用を早急に依頼すべき。

 

との要望を行いました。

 

市民の税金で購入した液晶テレビです。1日でも倉庫に眠っているだけでもったいないです。

 

このような感じで、新年度予算について、委員会でひとつひとつ丁寧に審査を行ったわけですが、その内容のすべてをこちらでご報告するのはちょっと大変なので、今回のように関連する報告があれば、その都度お伝えしていこうと思います。

 

市民課窓口番号案内表示システムについて(戸田市公式サイト)

 

 

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