[生活と環境, 産業振興]2016年4月7日(木)
市民生活常任委員会での予算審査において、「戸田橋花火大会」に関する質問も行いました。
これまで、戸田橋花火大会は、荒川を挟んだ同時開催のいたばし花火大会と比べて、会場付近に露店が多く出店されていることがウリの一つでした。
しかし、露店に多くの人が並ぶことで歩道が混雑し、これが交通安全上危険であるとの判断により、戸田市は昨年から出店エリアを大幅に縮小しました。(掲載写真は2012年大会の様子)
この判断は正しいと考えますが、しかし一方で、昨年の花火大会を観覧した市民の方からは、「露店が少なかったために、長い行列ができて何も買えなかった。」という声や、また都内の駅前で露店を手伝った知人からは、「戸田橋花火大会から帰ってきた都民がたくさん購入してくれた。」という声を頂きました。
戸田橋花火大会の運営に対する、市から実行委員会への補助金の予算額は「4800万円」です。
もちろん、戸田橋花火大会を開催することによるシティセールスの効果はありますが、それに加えて、観覧に来られた方々に「戸田市へお金を落としてもらう」ことにも注力すべきと考えます。もちろん、それは観覧に来られた方々の満足度を高めることにも繋がります。
そこで、委員会において、
「例えば戸田公園駅前ロータリーなど、駅と会場との動線にあり、かつ交通安全に支障を及ぼさない場所に市がスペースを確保し、そこで、市外から来る露店商ではなく、市内の事業者に出店してもらってはどうか?」
と提案したところ、
「市内商店にお金が落ちる仕組みは考えていきたい。」
との答弁がありました。
なお、市内で飲食店を営む知人に、この提案についての意見を伺ってみたところ、「出店料を数万年払ってでも店を出したい。」とのことでした。
それほど、大きな需要があると見込んでいるということです。
会場や駅付近の店舗を除いては、せっかく市外から来られた大勢のお客さんをみすみす逃してしまっているのが現状です。
今年の戸田橋花火大会においては、「地域事業者の振興」と「観覧者の満足度向上」に向けて、何らかの手立てが講じられることを期待したいと思います。
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[まちづくり]2016年4月6日(水)
本日は、新曽南多世代交流館「さくらパル」を見学しました。
戸田市初の「多世代交流」をコンセプトとした公共施設として一昨年にオープンし、昨年度から指定管理者への委託により運営されているさくらパルでは、年を追うごとに利用者増加に向けた新たな工夫が図られています。
そして、3月26日(土)からは、さくらパルの2階に「昭和レトロ館(駄菓子屋 さくら商店)」が常設されました。
かつての子供達の居場所の一つであった駄菓子屋さんが少なくなり、コンビニで駄菓子を買い求めることが多くなったいま、なんと公共施設の中に駄菓子屋さんが設置されるという新たな時代に突入しました!
本日、私が伺った時間はタイミングが悪かったようで、駄菓子屋を利用する子供はいませんでしたが、スタッフの方に伺ったところ、すでに、小学生グループや、小さいお子さん連れの親子、お孫さんを連れたおばあちゃんなど、多くの世代によって利用されているそうです。
私も、さくら商店の駄菓子を一通りチェックさせていただきましたが、駄菓子屋にほぼ毎日入り浸っていた子供時代の私でも満足できるであろう充実した品揃えでした。
ここで、スタッフの方から伺ったエピソードをいくつか。
●「よっちゃんいか」は、赤いバージョンではなく、着色料のない白いバージョンを置いている。
●糸引きアメや、串に刺さったスルメなどのポット型の駄菓子は、保護者による衛生面への心配に配慮して置いていない。(商品はすべて個別包装)
●10円ガムなどの当たり付きの駄菓子が子供達に人気。
●駄菓子屋に来た子供達との会話を通して、いまの子供達の様子を知ることができる。
特に最後の点については、逆に、“駄菓子屋のお姉さん”との会話を楽しみにする子供達もいるのではないかと思います(*^o^*)
なお、掲載したでは駄菓子屋の中でスタッフの方に座ってもらいましたが、通常はさくらパルの受付カウンターで業務を行っていて、お客さんが来た時にだけ駄菓子屋の中に座るということですので、人件費の心配などはなさらぬようにお願いします^^;
(この辺りも、個人商店スタイルを忠実に再現しているとも言えます笑)
また本日から、市内4か所の公共施設で小中高生向けに実施されている「青少年の居場所」が、新たにさくらパルでもスタートしました。
さくらパルの青少年の居場所では飲食が可能ということですので、さくら商店で買った駄菓子を手に青少年の居場所に向かい、大学生などのスタッフと話したりゲームしたりを楽しむことができます。
月2回水曜日に2階の和室で開催されますので、特に近隣の新曽小学校のみなさんは要チェックでお願いします。
◎昭和レトロ館(さくらパル公式サイト)
◎青少年の居場所(戸田市公式サイト)
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[生活と環境]2016年4月5日(火)
戸田市では、市民の「結婚」「誕生」「新築」に対して、窓口で記念樹を配布しています。
たまに、市民の方が記念樹を手に提げて市役所から帰られる光景を見かけると、こちらも温かい気持ちになります(*^^*)
さて、この記念樹贈呈事業についても、私は委員会審査の場でたびたび取り上げています。
《平成26年度決算審査 市民生活常任委員会》(平成27年9月議会)
Q. 記念樹配布の事業内容は?
A. 「結婚・誕生」の場合にはシェフレラ・キンカン・シャクナゲの3種類の中から、「新築」の場合にはモクセイ・サザンカの2種類の中から、いずれかを選んでもらい、お渡しする。
Q. 配布実績は?
A. 平成26年度実績で合計「1,047鉢」(内訳:シェフレラ426鉢、キンカン273鉢、シャクナゲ229鉢、モクセイ73鉢、サザンカ46鉢)
Q. 私が一年前に婚姻届けを提出した際には観葉植物のシェフレラをもらったが、たまには陽に当ててあげようと思いベランダに日中出しておいたら、シェフレラが火傷をしてしまったようで、残念なことに枯れてしまった。近いうちに出産をして、新たに記念樹を貰いたい。
A. ……(苦笑)
Q. 記念樹の種類のマンネリ化は望ましくないと考えるが、これまでに記念樹の種類が変更されたことはあったか?
A. 平成8年から、現在の樹種のまま。
《平成28年度予算審査 市民生活常任委員会》(平成28年3月議会)
Q. 記念樹配布事業(予算額179万円)に関して、以前にも質問をしたが、記念樹の種類に変更はないのか?
A. 来年度からは、実績の少ない「新築」の記念樹のどちらかを廃止したうえで、「結婚・誕生」と「新築」の区分けを無くし、全4種類から選べるようにする。
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というわけで、半年掛かりの質問により、記念樹配布事業に一定の進展が見られました。
もちろん、「新築」の2種類の記念樹のうち、仮にサザンカが廃止された場合、サザンカを望まれる方にとっては、今回の変更は改悪となります。
しかし、近頃は庭に樹木を植えるスペースの無い戸建ても多いので、「新築」の方にとっては、「結婚・誕生」の記念樹のような室内で育てられる樹木を含め、これまでの2種類から4種類へと、一方で「結婚・誕生」の方にとっては、これまでの3種類から4種類へと選択肢が広がったことは、総合的に考え改善と捉えて良いのではないかと思います。
また、記念樹が4種類となることで、「結婚・誕生」の方にとっては、子供を3人産むモチベーションにもなる……かもしれません。
なお補足ですが、記念樹も生き物ですので、担当課の仕入れ状況によって、同じ樹種でも生育状況は異なります。
私は、先週火曜日に出生届けを提出した際に、シェフレラではなくキンカンを貰いましたが、そのキンカンには実が6つも付いていました。というよりは、実が6つも付いているのでキンカンを選びました。
ぜひ、結婚や出産、新築をされるみなさんも、記念樹との出逢いを楽しんでください^^
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[行財政改革]2016年4月4日(月)
先週火曜日に娘の出生届を提出したのですが、年度末であったためか、市民課の窓口は住民異動される方々で大変込み合っていました。
窓口では、新たに導入された「番号案内表示機&交付呼出システム」が稼働しており、従来よりも順番を待っている市民にとって便利になりましたが、この新システムの導入コストは「0円」です。
そのからくりは、広告事業者の負担で新システムを設置してもらい、広告事業者は新システムの画面の一つに市内事業者の広告を表示することで広告収入を得る、というものです。
先日の3月議会での市民生活常任委員会の予算審査において、私はこの新システムの導入について取り上げ、いくつか質問を行いました。
Q. 新システム導入の経緯は?
A. 従来の番号案内システムの更新時期が訪れたが、システム更新に600万円程が掛かることがわかり、経費削減のために今回の取り組みを行った。
Q. 市内事業者の広告掲載申込の状況は?
A. 現在、行政書士事務所、病院、葬儀業者、不動産業者からの申込がある。
Q. これまで、市民課窓口には大型の液晶テレビが設置されNHKの番組が放映されていたが、今回その液晶テレビが撤去された理由は?
A. 新システムの導入により液晶画面の設置数が増え、従来の液晶テレビが物理的に邪魔になったため。(※個人的には、あの場所でNHKの国会中継が放映されることが、市民の方々の政治の関心を高めるために良いことだと感じてたので、液晶テレビが撤去されたことは残念です^^;)
Q. 撤去した液晶テレビは現在活用しているのか?
A. 活用していない。
とのことで、私からは、
「市民課での液晶テレビの活用をまず検討し、それができないのであれば、他の部署での活用を早急に依頼すべき。」
との要望を行いました。
市民の税金で購入した液晶テレビです。1日でも倉庫に眠っているだけでもったいないです。
このような感じで、新年度予算について、委員会でひとつひとつ丁寧に審査を行ったわけですが、その内容のすべてをこちらでご報告するのはちょっと大変なので、今回のように関連する報告があれば、その都度お伝えしていこうと思います。
◎市民課窓口番号案内表示システムについて(戸田市公式サイト)
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[交通と自転車]2016年4月4日(月)
先週金曜日は、私が所属するNPO法人自転車活用推進研究会(通称:自活研)の講演会に参加しました。
演題は「自転車の死傷者を減らすための挑戦」、講演者はオランダ交通安全研究所のディベラ・トゥイスク氏です。
自転車先進国の一つであるオランダでは、第二次世界大戦後の経済発展に伴うクルマ社会化によって交通事故死者数が急増したことを受け、まず市民の間に「クルマから自転車へ」という草の根運動が起こり、それが政治家を動かした結果、現在では、交通政策の中に必ず自転車が含まれているとのことです。
それを如実に表しているのが、掲載画像にあるフローニンゲンの街並みです。
1960年には既にクルマ中心の街並みであり、1970年には道路と駐車場の整備がさらに進行したものの、現在(2014年)は歩行者と自転車中心の街並みに変貌しています。そして、それは250年前にあったかつてのフローニンゲンの街並みです。
このようにまずは街中からクルマを少なくしたオランダでは、1990年代から、「持続可能な安全(sustainable safty)」という原則をもとに、交通事故が起きないような道路構造(歩行者や自転車をスピードのあるクルマから分離する)、またはヒューマンエラーにより交通事故が発生したとしても重大な負傷とならないような道路構造(歩行者や自転車と交錯する場所ではクルマのスピードが抑えられる)の整備を進め、交通事故数を大幅に減少させることに成功しました。
そして現在は、「各施策の効果」を検証する段階に移行しています。
例えばハード面では、クルマの50km/h制限区域をゾーン30にすると「事故数15%減」、自転車道を整備すると「事故数24%減」、交差点にラウンドアバウトを整備すると「事故数30%減」、クルマに対自転車エアバッグを装着すると「重大事故数40%減」、自転車の前面に反射材を装着すると「事故数4%減」などです。(以上はすべて単独での前後比較)
ソフト面では、安全教育の効果検証です。
安全教育は必要なものであるものの、その効果を評価することなくやりっぱなしになっていることが課題ということです。
自身の欲求にブレーキを掛ける役目を果たす前頭葉が発達していない小さな子供たちに自制心を持たせるために、例えば交通事故映像などを見せて恐怖を与えたとしても、子供たちの心理に防御作用が働き、自分とは無関係な出来事と捉えてしまって、ほとんど効果は無いとのことです。
他にもオランダでは、停車したトラック付近の横断歩道の渡り方など、ケーススタディによって子供達自身に考えさせる安全教育も行っていますが、いずれにせよ、それらの効果を検証し改善していくことが必要であるとのことです。
日本においては、科学的な検証に基づく「エビデンスベースト」の政策判断が、教育政策などにも波及し始めていますが、オランダではこの考え方を交通安全にも取り入れているということで、これは日本においても大いに参考にすべきと感じました。
限られた税金をより効果的な施策に再配分していけば、交通安全社会の実現がさらに進みます。
なお、現在研究を進めている交通安全の課題は、「歩行者や自転車と自動運転カーとの安全な共存」とのことです。
講演の最後には、「私達(オランダ人)は自転車に乗ることが好き」というメッセージがありました(^^)
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